SukeDachi

このツールの目的

一般的に目標設定が大事だと言われてます。目標の建て方とか考え方には様々あります、コンサルタントによっては正反対の事を言われることもあります。

このツールの目的は、目標設定の方法はそれぞれのオーソリティーに譲ることとして、目標設定の次のステップとしての実行フェーズにフォーカスすることです。まさに中心テーマを「実行」においています。よくあることですが、一生懸命目標を立ててそのことで満足して、少し気が緩んでしまって、次の日から何も手につけず数日経過してしまった。気がついたらその目標に対するモチベーションが落ちてしまう。などということもよくあるのではないでしょうか。あるいは、いわゆる「グレシャムの法則」が働き雑用にばかり時間を割いて肝心な目標達成のタスクが全く進展しないという事になってしまうこともあります。

このような事態を改善するには、毎日行動をチェックすることである程度できますが、 ただ日記をつけるだけだと、うっかりして計画推進の為の重要な側面がチェックされずに見逃されてしまうことがあります。市販のテンプレートや自作のエクセルシートで管理することも出来ます。しかし、テンプレートは自分の目標にピッタリ在っていない場合が多いことや、自分用にカスタマイズするのは結構面倒くさいことがあります。これはエクセル等で自作する場合にも言えます。

一番重要なこと 目標の達成のためには、
1 日々の状況変化に柔軟に対処するための戦略と、
2 行動そのものを有効なアファメーションに変えること。
3 さらにある種の行動は習慣化を促進すること。
この方法により、目標達成にたどり着くことを容易にしてくれます。つまり兎に角、行動を持続させ、行動しながらその質を改善すること。これが目標達成のエッセンスです。

それを有効に手助けしてくれるように設計されたのが、この神速(迅速)成長ツールです。

行動改善の強力ツール

このツールは行動を改善するために、強力な威力を発揮します。
つぎのような機能があります。

総合的な目標体系を設計できる
ゴールを設定す時に、仕事やお金に関わることばかりでなく。例えば健康や人間関係、家族愛を育む等。人にとってトータルな理想像を描き、それぞれに夢あるいは最終的なゴールを明らかしておき、いつでもそれを確認できる状況にしておきます。
柔軟な計画が作成できる
上記の各ゴールを達成するための、具体的な方法と達成時期等を含んだ計画を作成する。
計画を行動に結びつける為に課題を明らかにする
計画を達成するためには、幾つかの課題(タスクと言う意味)を実行しなければなりません。課題は具体的にまた達成が評価できる形でなければなりません。そのためには開始日付と達成日付を明記します。この日付は以降の進捗管理に使われます。
1日単位で課題の進捗を管理
課題について毎日、出来栄えをチェックすることは目標達成の最も確実な道であるといえます。勿論出来栄えが良いに越したことはありませんが、それよりもその課題を意識することの方が重要です。目標達成の道を自分が着実に歩いているんだと言うことを自分に見えるよってモチベーション向上が図られます。少しでも進歩している自分自身を褒めることにより勇気と「自分はできるんだ」というアファメーションを得ることができます。
行動の遂行の度合の分析が自動的にできる
過去の行動について、整理し見易くできます。計画の各遂行課題の達成度を分析し、今後の計画達成の戦略を見つけやすくなります。また達成ための戦術分析もでき、今後の計画の見直しをする際の参考になります。

理論的な背景

理論的な背景として、心理学や脳科学の理論などその分野ではある程度確立された、科学的な知見を、自己啓発のために使っていることが多いのですが。このことは必ずしも完全な科学的なアプローチとは言えないでしょう。

なぜならば、それぞれの科学的な知識は、ある境界条件をきめて、その条件の内部で証明されたことを命題として定義したものです。

ですから、その境界条件を外したり、任意に拡大して、その命題を、分野外のある事柄に当てはめてることはできません。それでは非科学的態度ということになります。

残念なことに、成功学、とか自己啓発学などという科学的学問領域はまだありません。したがってより適切なアプローチ方法は、経験に則したものの方が蓋然性が高いと思われます。そう考えると経験則をまとめたような学問である経営学に、理論的な指針を求める事は悪くないアイデアだと思われます。それに個人と組織という違いはありますが様々な制約の中で目的を如何に上手く達成するかと言う動機は同じですから、多くの示唆が得られることを期待できます。

PDCAサイクル 経営学での様々な理論のなかで、個人が自己啓発の際の行動管理によくあてはめられると思われる方法として、PDCAサイクルというものがあります。PDCAは、殆ど「管理」と同義語と言ってもよい考え方であり、古くから使われて来ている枯れた手法であります。

ごく単純に説明すると、ある課題を達成するために、「計画」―「実行」―「その結果を評価分析」―「改善策」 これを1サイクルとして、そこから得られたアウトプット情報を次のサイクルにインプットしながら、次のサイクルを進める。このサイクルを繰り返すことにより、適切に目標を達成することが出来ます。この方法のメリットは、

  • 実行の継続が保証される・・・
    実行フェーズの後に必ず評価分析が続くので、着手や実行の遅れを防止することが出来る。
  • 実行方法の不備が早期に訂正できる・・・
    評価分析を1サイクル内で行われる事から、実行方法のまずい点が早期に認識され、次のサイクルのまでにその改良ができる。
  • リカバリーにすぐ取り掛かれる・・・
    サイクルとして実行されることから、まずいことが生じたら次の計画時にはその対策を含めて策定され、それが実行されるので躓きにいつまでも振り回されないことになります。
  • 課題の達成を容易する・・・
    一つの課題を階層的に複数のPDCAサイクルに分割することにより、つまり問題を分割することにより、ハードルを低くすることができる。このことによって課題を、より簡単に取扱易くすることができ、結果その達成がより簡単になる。
  • サイクルごとに改善ステップがある・・・
    これのメリットは頭をよくする訓練が自動的に入ることです。ひとつの課題を実行してみて、芳しい結果が生じなかった時、予定の締め切りに間に合わなかったとき、真剣にその理由を考え、どうしたら良いか改善策を考える。実はこの考える習慣は通常の生活では殆どないといってようでしょう。PDCAのサイクルでは、この「考える」という事が強制されるので、訓練が繰り返される中で、頭を良くする効果があるのです。
  • 計画の精度が上がる・・・
    計画のシステマティックな見直しがされる事により、計画プロセスの経験を数多く経ることにより計画の精度が向上します。

この手法を自己啓発の分野に持ち込む事は、充分妥当であります。PDCAサイクルによる管理は経営計画の基本であり、規模の大小によらずよく当てはまります。創立期の個人企業でもそうです、個人が創業資金を確保する際の融資審査の際に計画の有無が重要な要因になるというオマケもありますが、創業時にはPDCAを素早く何回も回すことでテイクオフが可能になります。起業ばかりでなく個人の成長においても、PDCAサイクルの採用は間違いなく有用と言えます。

このツール使用による目標達成

自己啓発において、各自の夢を実現するためには、とにかく行動し続け、その行動をしっかり管理することで達成できます。つまりPDCAサイクルを高速で回転させることによって、そして常に目標を意識することによって、目標に向かって走っていることを実感することができます。最初の出だしは稚拙でもPDCAサイクルを繰り返す度にだんだん洗練されていくようになります。ですから兎に角このツールを使ってまず走り出す事です。

このツールでは、各自の最終目標から、計画の定義さらにそれを実行すための課題へのブレークダウンが簡単にでき、課題の実行記録が毎日できます。毎日一度数分間このツールを更新することで、行動の管理ができます。

このツールは非常に柔軟に使えますので、人生のあらゆる課題に応用できます、使いかたはユーザである貴方次第です。どうかこのツールを使い、幸せを貴方のものにされるようにして下さい。

「積小為大」これは二宮尊徳の言葉です。小さなことを積み重ねて大いなる事をなしとげる。千里の道もこの一歩から、明日へ向かって踏み出して下さい!!